地域観光まとめ

【南会津下郷町】自然の息吹を感じる名水と巨木の魅力

福島県は、その豊かな自然環境によって、多くの人の心を癒してきました。福島県会津地方の南部に位置する下郷町は、周囲を山々に囲まれ、町のほぼ中央を川が流れ、雄大な渓谷を有し、面積の約87%は森林に覆われた緑豊かな町です。

今回は、そんな下郷町の自然の恵みを存分に感じることができる代表的な名水と巨木をご紹介いたします。

下郷町の自然が育んだ三大名水

ここは美しい渓谷と豊かな自然に囲まれた地域であり、名水の宝庫としても知られています。地元の人々に愛され、訪れる人々を魅了する下郷町の名水の魅力を探り、その特徴をご紹介します。下郷町を訪れた際には、大自然に育まれた清らかな水を肌で感じに、ぜひ訪れてみませんか。

大内宿の薬水

地元の方は、この湧き水を「薬水」と呼んでいます。小野岳の伏流水として湧出したこの清水は、口当たりまろやかで都の水にも劣らずといわれ、また様々な病気にも効くと言い伝えられています。高倉宮似仁王(たかくらのみやもちひとおう)を祀った高倉神社が近くにありますが、伝説によると、宮の後を追ってこの地で倒れた櫻木姫もこの水で喉を潤したと言われています。

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長寿の水

会津百名山の高倉山から湧き出るこの清水は、長寿の水と呼ばれています。先祖伝来、今も涸れることなくわき続けており、日々の暮らしを守り続けている貴重な宝の水です。水温は10度ほどで冷たく、口あたりがいい美味しい水と言われており、水飲み場のすぐ近くには、椅子とテーブルもあるので、ちょっとした休憩スポットにぴったりの場所です。

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不動堂の湧き水

地元の方から「お不動さま」と呼ばれて大切にされている不動堂の近くにこんこんと湧き出る清水があります。この不動堂の裏にあるカツラの巨木も有名です(後ほどご紹介します)が、カツラは川辺など水のあるところに育つと言われています。巨木の傍らで豊富に流れる水の音にもぜひ耳を傾けてみてください。

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下郷町の歴史を感じる三大巨木

自然が育む名水とともに、巨木たちは下郷町の象徴です。今回ご紹介する3つの巨木は、樹齢や大きさだけでなく、地域の歴史や文化とも深く結びついています。それぞれの巨木には、地元の人々に愛され、敬われてきた独自の物語があります。自然の息吹を感じながら、これらの名木を訪れてみませんか。

高倉の大スギ

〈出典:福島観光情報サイトふくしまの旅〉

樹齢800年、樹高56m、幹周9.1mの大スギです。
大内宿のほど近くに位置する高倉神社の裏側でいくつもの杉の木が根元で合体しており、存在感を放っています。治承4年(1180)に高倉神社が創建された頃に献植されたものと言い伝えられており、歴史の証人として、この地域を静かに見守り続けています。

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八幡の大ケヤキ

樹齢950年、樹高36m、幹周12mの大ケヤキです。
1055年(天喜3)に源義家が討伐の折、二宮太郎兵衛宅で休憩し、そのお礼として植えたといい伝わる、歴史ある巨木です。幹の太さや、健全な樹形は圧巻です。一般の方のお宅にありますが、県道に面しているため、私たちも間近で巨木をみることができます。同じく県道131号線に面している長寿の水と一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。

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不動堂のカツラ

樹齢360年、樹高38m、幹周16.1mのカツラです。
不動堂に向かって右後方に鎮座しています。張り巡らされた根は、とても力強く、その存在感にしばらく時間を忘れて見入ってしまうほどです。根元には不動明王が祀られており、ここから地域の人々を見守っています。巨木の前に立つだけで不思議とパワーを感じられるスポットです。

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ABOUT ME
江島
Hinotoriの江島です。フランス留学を経てHinotoriにジョインしました。地方の魅力とまごころを伝えていきます。