会津さざえ堂は、福島県会津若松市に位置する独特な建築物で、螺旋状の構造が特徴的です。
特徴
会津さざえ堂は、寛政8年(1796年)に福島県会津若松市の飯盛山に建立された高さ16.5メートルの六角三層のお堂です。正式には「円通三匝堂」と呼ばれ、重要文化財指定名は「旧正宗寺三匝堂」です。正宗寺の僧・郁堂が考案したこの建物は、二重螺旋のスロープに西国三十三観音像を安置し、参拝者が一堂で三十三観音巡りができるとされました。また、上りと下りの通路が分かれており、参拝者がすれ違わずに安全にお参りできる珍しい建築様式として、平成8年に重要文化財に指定されました。
おすすめの過ごし方・楽しみ方
会津さざえ堂を訪れた際には、その独特な構造をじっくりと楽しむことをおすすめします。まずは、堂内をゆっくりと巡りながら、二重螺旋の通路を体験してみてください。混雑を避けつつ、建造物を間近で見ることができるのは、この建物ならではの魅力です。特に、静かな時間帯に訪れると、心の平穏を感じることができるでしょう。
また、会津さざえ堂の周囲には美しい自然が広がっていますので、散策を楽しむのもおすすめです。
飯盛山
飯盛山は会津の城下町を一望できる小高い山で、日本武尊にまつわる神話も残る信仰の山です。明治元年(1868年)8月23日、戸の口原の戦いで敗れた白虎隊は、負傷者を抱えながら飯盛山に逃げ込みました。市中火災を見て鶴ヶ城が落城したと誤判断し、白虎隊は自刃しました。山には白虎隊十九士や他の戦死者の墓が残ります。急な石段の代わりに「動く坂道・スロープコンベア」を利用することもでき、近くには会津さざえ堂や土産物店があります。
基本情報
会津さざえ堂
住所 会津若松市一箕町八幡滝沢155
営業時間 8:15‐日没 (4月~12月)
9:00 ~ 16 : 00(1月~3月)
定休日 無休
連絡先 0242-22-3163