2024年10月14日に大分県由布市で開催された第50回「由布院牛喰い絶叫大会」では、秋晴れのもと、地元の名物イベントとして多くの観客が集まり、様々な叫びが披露されました。今年の大会も「おいしい地元産牛肉を堪能した後に絶叫する」というユニークな形式で、4歳から95歳までの幅広い年齢層の参加者が熱い思いを叫びました。
牛喰い絶叫大会とは
牛喰い絶叫大会は、大分県由布市で毎年秋に開催されるユニークなイベントで、1976年に始まりました。この大会は、地元の酪農支援と観光の活性化を目的に始まった「牛一頭牧場運動」を起源としています。当時、酪農家が経営難に直面しており、その支援として地元の牧場で牛をオーナーとした参加者たちが集まるバーベキューが企画されました。これが契機となり、「牛肉を食べ、絶叫で日ごろのストレスを発散する」という内容に進化し、現在の形での大会へと発展しました。
毎年、100人の参加者が高原の舞台でユニークな叫び声を披露し、その内容はさまざま。家族や恋人、仕事についてのストレスを吐き出すものや、笑いを誘うユーモアたっぷりの絶叫も多く、観客たちを楽しませています。大会は、今や地元住民だけでなく観光客にも親しまれ、毎年多くの人々が訪れる秋の恒例行事となっています。
まずは腹ごしらえ!豊後牛に舌鼓♪
牛喰い絶叫大会では、イベントのメインとして地元の特産「豊後ゆふいん牛」を使ったバーベキューが楽しめます。この「豊後ゆふいん牛」は、大分県湯布院地域の自然環境の中で育てられたブランド牛で、濃厚な旨味と柔らかな肉質が絶品。参加者には、この特製バーベキューを自然豊かな牧草地でいただく機会が提供され、地元の食材を堪能できると評判です。
また、イベントの参加費にはこのバーベキュー料理が含まれており、家族連れや友人同士で楽しむ場となっています。秋の牧草地で新鮮な地元産牛肉を味わった後には、絶叫大会でのびのびと声を張り上げる時間が待っています。
例年好評のスープは今年も健在。秋風がときより肌寒く感じる季節ですが、旨味たっぷりの温かいスープで身体をあたためながらそれぞれの時間を楽しめました。
記念すべき第50回大会!気になる優勝者の叫びとは
大会は小学生以下の部と一般の部に分かれて行われ、小学生の部では「運動会を頑張るからおもちゃを買って!」というかわいらしい叫びや、「ディズニーランドに行けずキャンセル料12万円で母が泣いた」というユーモラスな訴えも飛び出しました。
一方、一般の部では「30歳までに結婚するぞ!」と意気込む叫びや、「今年50歳になりたい!」という若々しさをアピールする声が響き渡り、参加者や観客たちは大笑いで包まれました。
今年の優勝者は、「まだまだかわいいと言われたい!」と叫んだ女性で、その絶叫は112デシベルにも達し、なんと車のクラクションに匹敵する音量でした。このイベントは、毎年笑いと共に観客を魅了し、由布市の秋の風物詩として地域の活力を感じさせる場となっています。
イベント情報
由布市公式ホームページ
https://www.city.yufu.oita.jp/event10/ushikui
開催日時:毎年10月中旬ごろ開催
2024年10月14日(月・祝)
開催場所:湯布院町 並柳牧場
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