東京から約2〜3時間、自然と歴史が息づく東北の玄関口・福島県。鶴ヶ城や大内宿などの歴史的名所から、五色沼や猪苗代湖の絶景スポット、さらには名湯・東山温泉など、見どころ満載です。本記事では、公共交通機関を使って巡る「2泊3日の福島観光モデルコース」をご紹介。初めての方でも安心して楽しめるよう、各日の移動手段や所要時間、グルメ情報まで詳しく解説します。心癒される旅のヒントに、ぜひご活用ください!
1日目|会津若松の歴史とグルメを満喫
10:00 会津若松駅 到着(東京駅→郡山駅→会津若松駅)

東京駅から東北新幹線に乗り、約1時間20分で郡山駅に到着。そこから磐越西線の特急「ばんえつ物語」または快速列車を利用して約1時間20分で会津若松駅に到着します。乗り換えもスムーズで、2時間半ほどの道のりです。会津若松駅は歴史と自然に囲まれた町の玄関口。駅前には観光案内所やバス停があり、市内観光の拠点として便利です。駅構内では赤べこグッズなど福島らしいお土産も購入できます。1日目のスタートにぴったりの穏やかな雰囲気が旅気分を高めてくれます。
11:00 鶴ヶ城(若松城)見学

白虎隊や戊辰戦争の舞台として知られる鶴ヶ城は、会津若松のシンボルとも言える存在です。現在の天守閣は再建されたもので、内部は歴史資料館として会津藩や白虎隊の資料が展示されています。天守からは会津の町並みが一望でき、四季折々の景色が訪れる人を魅了します。春は桜、秋は紅葉が美しく、写真スポットとしても人気です。周辺には茶屋やお土産店もあり、観光と同時に地域文化にも触れられる貴重な場所です。
12:30 昼食|「田季野」会津郷土料理

鶴ヶ城から徒歩10分ほどの場所にある「田季野」は、会津の郷土料理「わっぱ飯」で有名な老舗料理店です。杉のわっぱ(弁当箱)に詰められたご飯の上には、山菜、鮭、イクラなど地元食材がふんだんに使われており、見た目も味も満足感のある一品です。店内は古民家風の落ち着いた雰囲気で、旅のひと休みにぴったり。予約しておくとスムーズに入店でき、地酒と一緒に楽しむのもおすすめです。
14:00 会津武家屋敷 散策

会津藩の重臣・西郷頼母邸を中心に再現された歴史テーマパークで、藩政時代の武家の暮らしを体感できます。主屋は十数の部屋に分かれており、生活道具や調度品も当時の様子を忠実に再現。ガイドの解説付きで巡ると理解が深まります。敷地内には手裏剣投げ体験や土産処もあり、家族連れや歴史ファンにもおすすめ。歴史に触れながら、会津の誇る武士文化に浸ることができます。
16:00 東山温泉 宿チェックイン

会津若松市内から車やバスで15分の距離にある東山温泉は、開湯1300年の歴史を持つ名湯です。渓流沿いに並ぶ旅館は風情たっぷりで、日々の疲れを癒すのに最適。露天風呂からは四季折々の自然が眺められ、温泉好きにはたまらないスポットです。夕食には地元の山菜や川魚をふんだんに使った会席料理が提供され、福島の食文化も堪能できます。翌日の観光に向けてしっかり英気を養いましょう。
2日目|裏磐梯と五色沼の自然美を体感
10:00 五色沼自然探勝路 ハイキング

裏磐梯を代表する観光スポット「五色沼」は、磐梯山の噴火によって生まれた大小さまざまな沼が点在する自然エリアです。水の色が沼ごとに異なり、コバルトブルー、エメラルドグリーンなど神秘的な景観が楽しめます。探勝路は約3.6km、所要時間は約1時間半ほど。整備された木道やベンチもあり、初心者でも安心して歩けます。季節ごとの風景も魅力的で、特に紅葉の時期は絶景です。
12:30 昼食|「裏磐梯レイクリゾート」

散策後は、裏磐梯レイクリゾート内のレストランでランチタイム。地元の野菜や川魚を使った創作料理が人気で、味だけでなく見た目にもこだわった一皿が楽しめます。レストランからは猪苗代湖を望む景観が広がり、窓際の席では絶景を楽しみながら食事ができます。スイーツや地元産ワインも提供されており、裏磐梯の魅力を味覚でも満喫できます。
14:00 猪苗代湖周辺でのんびり散策

磐梯山の麓に広がる猪苗代湖は、日本で4番目に大きい淡水湖。湖畔にはレンタサイクルや散策路が整備され、風を感じながら自然を満喫できます。湖水は透明度が高く、晴れた日には空と山の景色が水面に映る絶景が広がります。時間があれば「世界のガラス館」や「野口英世記念館」などの観光施設もおすすめ。自然と文化、両方の魅力に触れることができます。
16:00 会津若松に戻り、「七日町通り」を散策

会津若松の中心地、七日町通りはレトロな雰囲気漂う商店街。古民家を改装したカフェや土産物店、工芸品ショップが軒を連ね、散策するだけでも楽しいエリアです。赤べこグッズや会津漆器など、地元ならではの逸品が揃います。おすすめは「太郎焼総本舗」の名物スイーツや、古書店「風街書房」での掘り出し物探し。日が暮れる頃にはライトアップもされ、幻想的な雰囲気が漂います。駅近くのホテルに宿泊し、翌日の移動に備えましょう。
18:00 宿チェックイン(七日町または会津若松駅周辺)

七日町や会津若松駅周辺には、風情ある旅館から手頃なビジネスホテルまで多彩な宿泊施設があります。レトロな雰囲気を楽しみたいなら七日町の古民家風宿、アクセス重視なら会津若松駅前のホテルがおすすめです。チェックイン後はひと休みし、旅の疲れを癒しましょう。施設によっては温泉や郷土料理の夕食を提供しているところもあり、ゆっくりと会津の夜を堪能できます。
3日目|大内宿で江戸時代の宿場町を体感
10:00 大内宿で歴史散策

茅葺き屋根の古民家が立ち並ぶ大内宿は、江戸時代の宿場町の面影を今に残す観光名所です。南会津の山あいに位置し、まるで時代劇のセットに迷い込んだかのような雰囲気。町並みは保存状態が良く、重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。資料館や商家、茶屋が点在し、歩くだけで歴史を体感できます。冬の雪景色や、夏の新緑、秋の紅葉といった四季の変化も訪問の楽しみです。
12:00 ねぎそばの昼食

大内宿名物の「ねぎそば」は、長ネギを箸代わりに使ってそばを食べるユニークなスタイルで知られています。代表的なお店は「三澤屋」や「こめや」。素朴な味わいの手打ちそばと、ネギの風味が絶妙にマッチし、旅の思い出になること間違いなし。囲炉裏を囲んだ古民家風の店内は落ち着いた雰囲気で、昔ながらの風情を感じながら食事ができます。人気店は混雑することもあるため、早めの来店がおすすめです。
13:30 湯野上温泉で足湯・東京へ帰路

昼食後は、湯野上温泉駅に戻って足湯で旅の疲れを癒しましょう。駅舎自体が茅葺き屋根という珍しい構造で、全国的にも珍しい存在です。足湯は駅構内に併設されており、無料で利用可能。電車の待ち時間にもぴったりです。その後は会津鉄道で会津若松駅まで戻り、郡山経由で東北新幹線に乗車。約2時間半で東京に帰着します。心地よい疲れとともに、福島の自然・歴史・温泉を堪能した2泊3日の旅が幕を閉じます。
福島県の2泊3日モデルコースまとめ
福島県を巡る2泊3日の旅は、歴史、自然、グルメ、温泉と、旅に欲しい要素がぎゅっと詰まった充実のモデルコースです。初日は会津若松の鶴ヶ城や飯盛山で歴史に触れ、七日町通りで町の風情を味わう時間を。2日目には雄大な自然が広がる五色沼や裏磐梯エリアへ足を伸ばし、湖畔の美しさに癒されます。そして3日目は大内宿で江戸時代の宿場町の雰囲気を体感し、最後は名湯・東山温泉や芦ノ牧温泉で心身をリフレッシュ。移動はすべて公共交通機関で可能なので、車なしでも安心して旅ができます。季節によって異なる表情を見せる福島の魅力を、ぜひあなた自身の旅でも感じてみてください。
