歴史の面影が色濃く残る城下町・会津若松。観光名所を巡るだけでなく、地元の人とのふれあいや伝統文化の体験を通じて、まちの魅力を深く味わえるのもこの地域ならではの楽しみです。この記事では、徒歩や公共交通を利用して巡る1泊2日の観光プランをご紹介。1日目は城下町で歴史とレトロな街並みを楽しみ、2日目は自然や工芸文化に触れる、心やすらぐ旅をご提案します。
1日目|会津の歴史と伝統を感じるレトロ散策旅

会津若松の旅は、歴史と伝統が息づく街並みを散策することから始まります。まずはJR会津若松駅に到着し、観光案内所で地図とお得な周遊バス券を手に入れましょう。これからの旅の計画を立てるのに役立ちます。次に、鶴ヶ城(若松城)を訪れ、その美しい姿と歴史を感じながら、城内を散策。続いて、會津壱番館でレトロな雰囲気の中、ひと休みし、地元の人々とのふれあいを楽しむことができます。昼食は七日町通りで、地元の味を堪能しながら街歩きを楽しみましょう。午後は阿弥陀寺を訪れ、会津藩主松平家の墓所を見学し、歴史の深さを感じるひとときを過ごします。最後に、「まちなか周遊バス」で東山温泉へ移動し、温泉街の風情を楽しむことで、充実した1日を締めくくります。
9:30|JR会津若松駅に到着、観光案内所で地図&お得な周遊バス券をゲット

会津若松の旅は、JR会津若松駅に到着するところから始まります。駅に降り立つと、まず目に入るのは、歴史的な雰囲気を醸し出す駅舎。ここから、会津の魅力を存分に楽しむための準備を整えましょう。観光案内所では、地元の観光情報が満載の地図を手に入れることができます。また、会津バスの「まちなか周遊バス1日フリー乗車券」を購入することで、大人・中学生は600円、小人は300円で、手軽に観光名所を巡ることができるので、ぜひ利用してみてください。
周遊バスは、主要な観光スポットを結んでおり、時間を有効に使うことができます。バスの運行時間やルートを確認しながら、訪れたい場所をリストアップしておくと良いでしょう。観光案内所のスタッフは親切で、地元のおすすめスポットや隠れた名所についても教えてくれるので、気軽に質問してみてください。
準備が整ったら、いよいよ会津若松の歴史と文化を感じる旅のスタートです。次の目的地へ向かう前に、駅周辺の雰囲気を楽しむのも良いでしょう。地元の特産品やお土産を扱うショップも点在しているので、散策しながら旅の始まりを感じてみてください。
10:00|鶴ヶ城(若松城)

会津若松のシンボルとも言える鶴ヶ城は、歴史的な価値と美しい景観を兼ね備えた名城です。城の外観は、白壁と赤い屋根が特徴的で、特に春には桜が咲き誇り、訪れる人々を魅了します。城内には、会津藩の歴史や文化を紹介する展示があり、当時の生活や戦の様子を知ることができます。特に、白虎隊の悲劇を描いた展示は、多くの訪問者に感動を与えています。
また、天守閣からは会津若松市内を一望できる絶景が広がり、四季折々の風景を楽しむことができます。特に秋の紅葉や冬の雪景色は、訪れる価値があります。鶴ヶ城を訪れた際には、ぜひ周囲の庭園や石垣も散策してみてください。歴史の重みを感じながら、静かなひとときを過ごすことができるでしょう。次の目的地へ向かう前に、ここでしばしの休息を取り、会津の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
11:00|會津壱番館(旧薬局)でレトロな休憩

<出典:https://aizuppedia.org/blog/3264>
会津若松の歴史を感じる散策の途中、次に訪れるのは「會津壱番館」。こちらは、明治時代に野口英世が手術を受けた後、書生として住み込みで働いた病院を改装したカフェで、レトロな雰囲気が漂う空間が魅力です。店内に足を踏み入れると、当時の面影を残す木製の棚や調剤器具が並び、まるでタイムスリップしたかのような感覚に包まれます。
ここでは、地元の食材を使ったスイーツやドリンクを楽しむことができます。おすすめは、自家製ケーキと抹茶アイス、さらに飲み物がついたケーキセットで、1000円以下で贅沢に味わえます。甘さ控えめで、ほっと心が和む味わいです。また、店内には観光情報が掲示されているため、次の行き先を考えるのにもぴったりの場所です。
ゆったりとした時間を過ごしながら、会津の歴史や文化について思いを馳せるひととき。散策の疲れを癒し、次の目的地へ向かうエネルギーをチャージするための休憩スポットとして、會津壱番館は最適です。ここでのひと休みが、旅の思い出をより深いものにしてくれることでしょう。
12:00|七日町通りで昼食と街歩き

会津若松の中心地に位置する七日町通りは、歴史的な雰囲気が漂うレトロな街並みが魅力のスポットです。ここでは、地元の食材を使った美味しい料理を楽しむことができる飲食店が軒を連ねています。特におすすめなのは、会津名物の「ソースカツ丼」や「会津地鶏の焼き鳥」。お腹を満たした後は、通りを散策しながら、古い商家や伝統工芸品のお店を訪れてみましょう。
七日町通りには、趣のある蔵造りの建物が多く残っており、写真映えするスポットもたくさんあります。地元の人々とのふれあいを楽しみながら、手作りの工芸品やお土産を探すのも良い思い出になるでしょう。また、通りの途中にはカフェやスイーツ店もあり、休憩がてらに地元の甘味を楽しむのもおすすめです。
このエリアは、観光客だけでなく地元の人々にも愛されている場所で、活気ある雰囲気が漂っています。昼食を楽しんだ後は、ぜひ周辺の小道にも足を運び、会津若松の歴史と文化を感じる散策を続けてみてください。
14:30|阿弥陀寺(会津藩主松平家の墓所)

<出典:https://www.aizukanko.com/spot/226>
会津若松の歴史を感じるために訪れたいスポットの一つが、阿弥陀寺です。ここは会津藩主松平家の墓所として知られ、静寂に包まれた境内には歴史の重みを感じさせる雰囲気が漂っています。阿弥陀寺は、江戸時代に建立されたとされる石碑や美しい建築物が点在し、特に本堂はその優雅な姿が訪れる人々を魅了します。
境内を散策しながら、松平家の歴史や文化に触れることができるのもこの寺の魅力です。墓所には、松平家の先代藩主たちが眠っており、先人たちの功績や生涯についての説明板も設置されています。歴史に興味がある方には、特におすすめのスポットです。
会津の歴史を学びながら心を落ち着けながら過ごすひとときは、旅の中でも特別な思い出となることでしょう。
16:00|「まちなか周遊バス」で東山温泉へ移動

会津若松の歴史的な街並みを楽しんだ後は、いよいよ東山温泉へ向かいます。16時頃に「まちなか周遊バス」に乗り込み、心地よい風を感じながらの移動は、旅の楽しみの一つです。このバスは観光名所を効率よく巡ることができるため、観光客にとって非常に便利です。バスの車窓からは、会津の美しい自然や伝統的な建物を眺めることができ、移動中も飽きることがありません。
約30分の乗車で、東山温泉に到着します。温泉街は、歴史ある旅館や趣のあるお店が立ち並び、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気が漂っています。温泉に浸かる前に、まずは街並みを散策してみましょう。足湯やお土産屋さんも点在しており、観光の合間にちょっとした休憩を楽しむことができます。
この移動時間は、会津の自然や文化を感じる貴重なひとときです。次の目的地である東山温泉でのリラックスタイムを心待ちにしながら、旅の余韻を楽しんでください。
16:30|東山温泉の街並みと足湯を楽しむ

午後4時30分、まちなか周遊バスで移動した先は、歴史ある東山温泉です。ここは、会津若松の温泉地として知られ、風情ある街並みが広がっています。温泉街を散策しながら、古い旅館やお土産屋さんを訪れるのも楽しみの一つです。特に、木造の建物が並ぶ通りは、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わわせてくれます。
散策の途中でぜひ立ち寄りたいのが、足湯です。温泉街の中心に位置する足湯は、観光客だけでなく地元の人々にも愛されているスポット。足を浸けることで、旅の疲れを癒しながら、周囲の景色を楽しむことができます。温かいお湯に浸かりながら、心地よい風を感じるひとときは、まさに至福の時間です。
また、足湯の近くには、地元の特産品を扱うショップやカフェも点在しており、温泉の後に軽食やお土産を楽しむこともできます。会津の風情を感じながら、心身ともにリフレッシュできるこの場所で、素敵な思い出を作りましょう。
2日目|自然と工芸にふれる、癒しの体験旅

2日目は、会津若松の自然と伝統工芸に触れる体験を通じて、心を癒す旅を楽しみましょう。まずは、東山温泉内またはまちなかで赤べこ絵付け体験を行い、地元の文化に親しむことからスタート。次に、飯盛山へ向かい、白虎隊の史跡を訪れて歴史を感じるひとときを過ごします。昼食には、会津名物のソースカツ丼を味わい、地元の味を堪能。午後は会津漆器伝統工芸館での見学や買い物を楽しみ、最後に会津若松駅でお土産を選びながら旅の思い出を振り返りましょう。
9:00|赤べこ絵付け体験(東山温泉内またはまちなか)

会津若松の旅の2日目は、まず赤べこの絵付け体験からスタートします。赤べこは会津地方の伝統的な民芸品で、赤い牛の形をした可愛らしい置物です。この赤べこには「無病息災」や「子宝」にご利益があるとされ、多くの人々に愛されています。
体験は東山温泉内やまちなかの工房で行われ、初心者でも気軽に参加できるのが魅力です。用意された白い赤べこに、自分の好きな色や模様を自由に描いていきます。絵付けの際には、地元の職人から直接アドバイスを受けられるため、技術を学びながら楽しく作業が進められます。
完成した赤べこは、旅の思い出として持ち帰ることができるだけでなく、家族や友人へのお土産にもぴったりです。自分だけのオリジナル赤べこを作ることで、会津の文化に触れながら、心温まる体験を楽しむことができます。さあ、思い出に残る作品を作り上げる準備をしましょう!
10:30|「飯盛山」で白虎隊の史跡を訪ねる

会津若松の歴史を語る上で欠かせないのが、白虎隊の存在です。10:30には、飯盛山に向かい、白虎隊の史跡を訪れましょう。飯盛山は、会津戦争の際に若き武士たちが自らの命をかけて守った場所であり、彼らの悲劇的な物語が今もなお多くの人々の心に残っています。
山の頂上には、白虎隊の墓所があり、彼らの勇気と忠義を偲ぶことができます。ここからの眺望は素晴らしく、会津若松の街並みや周囲の自然を一望できます。歴史を感じながら、静かな時間を過ごすことができるでしょう。また、周辺には白虎隊に関する資料館もあり、彼らの生涯や戦いについて深く学ぶことができます。
この訪問は、単なる観光にとどまらず、歴史の重みを感じる貴重な体験となるでしょう。白虎隊の精神を胸に、次の目的地へと向かう準備を整えましょう。
12:30|駅周辺で昼食。会津名物「ソースカツ丼」

会津若松の観光を楽しんだ後は、地元の名物料理を味わう絶好のチャンスです。12時30分、駅周辺にある飲食店で、会津名物の「ソースカツ丼」を堪能しましょう。この料理は、柔らかい豚カツに特製のソースがたっぷりかけられ、ご飯の上に乗せられた一品です。サクサクの衣とジューシーな肉の旨味が絶妙に絡み合い、食欲をそそります。
駅周辺には、地元の人々に愛される老舗の食堂や、観光客向けのカジュアルなレストランが点在しています。どのお店もそれぞれのこだわりを持っており、特にソースカツ丼の味には自信を持っています。お店の雰囲気やメニューを見ながら、気になるお店を選んでみてください。
また、昼食を楽しむ際には、地元の人との会話を楽しむのも良いでしょう。会津の人々は温かく、観光客に対しても親切です。食事を通じて、地域の文化や歴史について話を聞くことができるかもしれません。美味しいソースカツ丼を味わいながら、会津若松の魅力をさらに深く感じるひとときをお過ごしください。
14:00|会津塗伝承館で見学&買い物

<出典:https://suzuzen.com/products/>
会津若松の午後のひとときには、「会津塗伝承館」での見学とお土産探しがおすすめです。ここでは、長い歴史と高い技術によって受け継がれてきた会津漆器の美しさを間近で体感できます。伝承蔵や漆器蔵、体験蔵など、テーマごとに分かれた蔵郡で、会津漆器の歴史や職人の技術を見学することができます。艶やかな黒と朱、繊細な蒔絵や彫り模様が施された器や小物は、どれも職人の丁寧な手仕事が光る逸品です。
お土産には、普段使いにぴったりな箸や小皿、菓子入れなどの実用品が人気です。軽くて丈夫な漆器は、日常生活にも取り入れやすく、贈り物にも最適です。また、現代的なデザインと漆の伝統が融合したアクセサリーや文具類も豊富に揃っており、若い世代にも喜ばれます。
食事でお腹が満たされた後は、美しい工芸品をゆっくり眺めながら、自分へのご褒美や大切な人への贈り物を探してみてはいかがでしょうか。旅の思い出を形に残す、心温まるひとときとなるはずです。
15:00|会津若松駅でお土産&旅の振り返り

会津若松の旅もいよいよ終わりに近づいてきました。最後に訪れるのは、会津若松駅周辺です。ここでは、地元の特産品やお土産を購入することができます。会津の名物である「会津漆器」や「赤べこ」、さらには「ソースカツ丼」のレトルトパックなど、旅の思い出を持ち帰るのにぴったりなアイテムが揃っています。
お土産を選びながら、旅の思い出を振り返る時間も大切です。鶴ヶ城の美しい景色や、阿弥陀寺での静かなひととき、そして東山温泉での足湯体験など、心に残る瞬間がたくさんあったことでしょう。地元の人々とのふれあいや、伝統文化に触れた体験も、会津若松の魅力を一層深めてくれたはずです。
駅の近くには、観光案内所もあり、次回の訪問に向けた情報収集もできます。会津若松の歴史や文化を再確認しながら、次の旅の計画を立てるのも楽しみの一つです。お土産を手に、心温まる会津若松の旅を締めくくりましょう。
地元の息づかいに触れる、心あたたまる会津若松の旅の締めくくり

会津若松での1泊2日の旅もいよいよ終わりに近づいてきました。歴史と自然、そして地元の人々とのふれあいを通じて、心温まる体験ができたことでしょう。最後に訪れるのは、地元の人々の生活や文化に触れられる場所です。会津若松の魅力は、観光名所だけでなく、そこに住む人々の温かさや伝統にあります。
旅の締めくくりには、駅周辺でのお土産探しをお勧めします。地元の特産品や工芸品を手に入れることで、旅の思い出を形に残すことができます。また、地元の人々との会話を楽しむことで、より深い理解と親しみを感じることができるでしょう。お土産を選びながら、旅の思い出を振り返り、次回の訪問を心に描くのも素敵なひとときです。
会津若松の旅は、ただの観光ではなく、地元の息づかいを感じることができる貴重な体験です。歴史的な背景や文化、そして人々とのふれあいを通じて、心が豊かになることでしょう。次回はどんな新しい発見が待っているのか、楽しみにしながら帰路につきましょう。会津若松での思い出が、あなたの心にいつまでも残りますように。