川棚温泉の玉椿旅館は、下関市に位置し、国登録有形文化財となった歴史ある旅館です。大正時代に創業され、長い歴史と共に多くの人に愛されてきました。旅館の建物は、木造建築の美しさが際立ち、和の風情を感じさせる佇まいが魅力です。
玉椿旅館の動画
コンセプト
「100年の歴史を紡ぐ場所」
この旅館のはじまりは、山口県出身の力士・玉椿関が、ふるさとの相撲文化への貢献と地域観光の活性化を思い描いたことにあります。客室には横綱の名前をつけ、本人を招いてもてなしていたといいます。当時、増築を繰り返し、迷路のような回遊式建築には、明治・大正の大相撲にまつわる品が随所に飾られており、まるで時間旅行のような時間を楽しむことができます。
歴史ある建物の建具や欄間の繊細なほどこしは、力士たちや大相撲に対する敬意のあらわれであり、宿泊時にはその心遣いを幾度も感じることができます。国登録有形文化財としての価値を守りながらも、現代でも色褪せることのない旅館で過ごすひととき、きっと訪れた人の心の残る思い出になるはずです。
お部屋
玉椿旅館のお部屋は、100年前の趣を大切にし、味わいのある滞在時間を過ごすことができます。現在は、1日4組限定での受け入れとなっており、客室にはすべて横綱の四股名がつけられています。また、お部屋に入ると本人の手形や錦絵が飾ってあり、その歴史を感じることができます。1階の客室からは美しい庭園を眺めることができ、四季折々の景色を楽しむことができます。
玉椿旅館さんの隠れた押しポイントはお布団のリネンの”触り心地”です。女将さんが寝やすさを追求してご自身で手製したリネンで日々の疲れを癒してみてはいかがでしょうか?
また、川棚温泉源から直接引き入れたかけ流し温泉もあり、チェックイン時の予約制で貸し切りで使用することができます。大小2つの浴場は、総タイル張りで、どこか懐かしさを感じる造りです。無色透明、柔らかな泉質で肌あたりも優しく、時間を忘れてゆっくりと浸かることができます
お食事
玉椿旅館のお食事は、地元の新鮮な食材をふんだんに使用した会席料理が特徴です。四季折々の旬の食材を取り入れた料理は、美味しさだけでなく見た目にも美しく、五感で楽しむことができます。特に、山陰ならではの海の幸を活かした料理は絶品です。会席料理もしくは、御膳のふたつのスタイルから選ぶことができます。
10月~3月限定で、ふぐ(河豚)のフルコースプランもご用意があります。ふぐの王様・トラフグをたらふく堪能できることに加え、華やかなお皿も特徴とのこと。気になる方は、冬季を狙って訪れるのもおすすめです。
なお、お部屋滞在・貸切温泉・お食事がセットになった「ステイランチ」という立ち寄りプランもあり、日帰り旅行やお祝いなどで気軽に玉椿旅館を利用することができます。
基本情報
玉椿旅館
住所 下関市豊浦町大字川棚5132
連絡先 083-772-0005
公式サイト
情報は記事掲載時点のものです。施設によって営業時間の変更や休業などの可能性があります。おでかけの際には公式HP等で事前にご確認ください。
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