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海を感じる住みたいお宿。対馬市「ちろもの宿」

HINOTORI

今回ご紹介するのは長崎県対馬市の「ちろもの宿」です。海から徒歩3秒、自然と調和した美しい風景の中にある一軒宿。対馬の魅力や宿のこだわりについて,オーナーの小川香織さんにお話をお伺いしました。

「住む」を体験できる場所

ー ちろもの宿をオープンするに至った経緯を教えてください。

対馬に帰ってきた当初は、島おこし協働隊という地域協力隊の制度を使って町の活性化に携わりました。

そのときに対馬に移住したい人や私のようにUターンで帰りたいと思っている人は想像以上に多いということを感じました。しかし、そのような人たちが対馬の暮らしを体験できる場所が少ないのが現状でした。

民泊はありますが、「泊まる」だけではなく自分たちが「住む」体験ができる場所ができたらいいなと思っていたんです。ちょうどその時期にちろもの方々と知り合って、宿を始めることになりました。

都会に出て深まった対馬の魅力

ー かおりさんは対馬ご出身なのですね。対馬に帰ってきたきっかけを教えていただけますか。

はい。私は、ちろもの宿から車で15分ほどのところで育ちました。高校までは対馬で過ごし、その後パティシエを目指して福岡の専門学校に2年間通いました。

対馬も大好きだったのですが、やはり都会を知らなかったので憧れもありました。
しかし実際に都会に住んでいると居心地があまり良くなくて…。

徳島県で4年間働いた後、4年前に対馬に帰ってきました。

専門学生の頃にフランスに3ヶ月間短期留学をしたのですが、その時にフランス人の友人に対馬の話をしたり、写真を見せたりしたんです。そうしたら、みなさん「行きたい」って言ってくれて、やはり対馬っていい場所なんだなと感じました。将来は島に帰って対馬のために頑張りたいと思ったのもこの時期です。

ー Uターンして再び対馬に帰って来られたのですね。都会でも過ごした中で感じた、対馬の魅力はどんなところにあるのでしょうか。


1番の魅力は、対馬の周りにある湾と対馬の山のコントラストが綺麗なところです。もちろん島なので海が周りにたくさんあるのですが、その中でも対馬はリアス海岸があるため特に湾が多い島になっています。

こだわり抜いた、海を感じる空間

ー そんな自然豊かな対馬にある、ちろもの宿の魅力はどういうところにあるのでしょうか。

1番の魅力は宿の前に綺麗な海があることです。

本当にのんびりとした、素の暮らしの空気感を感じられる場所になっています。私の理想的な対馬の「住みたい家」を作りました。

ー ちろもの宿はどういう人に利用してもらいたいですか?

1つは家族連れの方々です。対馬出身の方が帰省したときだけでなく、旅行者の方々も家族皆さんで自由にのびのびと使ってほしいなと思います。

あとは若い方々の女子旅にもおすすめです。最大で10名泊まれるので、皆さんで和気藹々とゆっくりバーベキューをしながらお酒を飲んだり、語り合えたりするような場所になるといいなと思っています

ー ちろもの宿はリノベーションされたとお伺いしたのですが、こだわりのポイントを教えてください。

自分のやりたい、こういう風にしたいという空間を作りたかったので、基本的には大工さん、 デザイナーさんと話しながらリノベーションをしていきました。

節約のために自分でペンキを塗ったりとか、壁紙を張ったりもしました。 島の海をお客様に感じてほしいなと思ったので、対馬の海水層の部屋も作ったんです。

対馬の、のんびりとした空気感と海を感じてもらうような宿作りをしたことがこだわりです。

ー ちろもの宿のコンセプトや想いを聞かせてください。

この宿のコンセプトは、対馬の海を五感で感じることです。

対馬のリアス海岸の丘や対馬の海の魚を入れている水槽を見てもらいたいです。
のんびりした空気感を感じてもらって、美味しい牡蠣やサザエとかも食べてもらえるといいですね。

人口100人以下の集落や、人口減少でなくなってしまいそうな集落もたくさんあるんです。
お客様には、対馬という集落が素敵な場所だなと感じてもらいたいです。そして移住する人をもっと増やして、このような小さな集落が存続できるように盛り上げていけたらいいな思っています。

ちろもの宿 基本情報

ちろもの宿

住所  長崎県対馬市豊玉町千尋藻 140-3
連絡先 080-1746-6998

公式Instagram
Hinotori宿紹介メディア

情報は記事掲載時点のものです。施設によって営業時間の変更や休業などの可能性があります。おでかけの際には公式HP等で事前にご確認ください。

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